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旅立ち 2014.04.07
いよいよこの日が来てしまった。

YOOの旅立ちの日。

進学を決めた支援学校(高等部)は、自宅から遠く離れた地にあり、とても自宅から通える範囲ではない。
そのため、学校の近くの児童施設に入所することにしたのだった。

今日はその入園日。

2日前、些細なことで母親に怒られ、かんしゃくを起こした。
食器棚のガラスを叩き、割れたガラスで両腕に少し怪我をした。

入園する日が迫り不安を感じていたのか、久しぶりに大声で暴言を吐き、騒いでいた。
騒いだ後は自室にこもり、クールダウンして何事もなかったようなそぶり。
その間、父は飛び散ったガラス片をひたすら拾い集めた。


昨日は、前日とはうって変わって、まるで遠足の前日であるかのようにウキウキした様子で、機嫌もよく夜も遅くまで起きていて、眠ったのは日付が変わってからだった。


そして今日のこの日を迎えた。

YOOは一番早く起きて身支度を整え、一人で朝食のパンを食べた後、父を起こしにきた。
不安な様子はまったく見せず、不思議なほど落ち着き払っていた。

10時、数日前から準備していた大きな荷物を車に積み、親子4人で出発。

途中、昼食に「唐揚げが食べたい」というので、YOOの好きな唐揚げ弁当を買ってやった。
父と母はあまり食欲もなくYOOに付き合って食べていた感じだった。

13時を過ぎた頃、これからYOOが3年間暮らす児童施設に着いた。

その園には何度か見学にも来ていて、2時間の一時預かりを2回行い、園で過ごす練習をしていた。
玄関を入り入所の挨拶をした後、担当の女性職員に部屋へと案内された。

がらんとした六畳の和室。4人部屋だった。
名前の書いた洋服ダンスに着替えを入れながら職員と話をする。
ピカピカの制服は家から持ってきたハンガーに掛けた。退屈しないようにと持ってきたゲーム機は「貴重品」ということで事務所であずかるということだった。

若い女性の職員は、とても丁寧に対応してくれて、こちらの言う「鼻炎が心配だ」「乾燥肌だから・・」「ガラスで怪我をして云々」というようなメンドクサイ話にも付き合ってくれた。

そして、とりあえず園での生活がスタート。

保護者会があったので父母はそちらへ出席。
保護者会が終わり最後の挨拶を交わしに部屋へ行くと、YOOはリラックスした様子で部屋から出てきた。

「みんなと仲良くするんだよ」と言葉を掛け、お互いにウルッとしそうだったので、「入学式の日にまた来るからね」とだけ言い残し、園を後にした。

途中の車の中、いつも助手席でうるさくしゃべっているヤツがいないせいで、カーオーディオから流れる音楽がやたらと鮮明に聞こえて不思議な感じだった。

帰宅後、いつも一番風呂に入っていたYOOのかわりに、久しぶりの一番風呂にはいる。
不思議なほどたっぷりお湯が入った一番風呂はピリピリして、いつもと違うことを肌で感じた。

風呂に浸かり遠い過去の記憶を振り返る。
生まれてからずっと父と入っていたお風呂。一人で入るようになったのは何時だったか・・・

自閉症児がいなくなり、我が家は静寂に包まれた。
ある意味それは、自閉症児の子育ての中で心底切望した静寂であったはず。

しかし、ずっと憧れてきた普通の静寂は、なにか居心地が悪い静けさ
まるで主のいない家の寂しさ。

YOOの部屋の壁には、昨晩破り捨てたままの日めくりカレンダー。
今日のこの日を記したまま、静かに主の帰宅を待つ。
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