上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「必要に迫られて」とはいえ、早くから時計を読む訓練をしてきたのは正解だったと思っています。
やはり”先の見通しを持つ”為には時間の理解は避けて通れないものだと思うからです。
カードや写真を使って先の行動を示す事で一連のアクションをスケジューリングして見通しを持たせることも重要だとは思いますが、健常者との共通した認識があれば同じ世界に住めますよね。


【時計を読む訓練】

●記事にも書いたとおり最初は数字を覚えることから始めました。
療育園で数字の替え歌のカードを貰って来ていたので、そのカードを使って数字の呼び方を練習しました。

●次にあたりまえだと言われそうですが、物を数えるということ。
よく知育オモチャでありますね、球が横並びに10個程度並んでいてソロバンみたいに球を動かして遊ぶオモチャ。

●次に大きなアクション(お出かけ とか お買い物)に移るとき時計の数字を見させて数字を確認させる。
時計という理解ではなく、丸い円盤に数字が12個並んでいるという認識で良いんじゃないかと思います。

●短針と長針がありますが、最初は短い針だけを注目させました。
オモチャの時計を使いぐるぐる回して見せて針が右回りに動く事を教えて行きました。

●自閉症児にはデジタル時計のほうが分かりやすい、と何かの記事で読んだ事があります。
YOOちゃんもデジタル時計やビデオデッキなどの時計表示を見て理解を早めたようでした。

●次にキッチンタイマーを使って短い時間の経過を理解させました。
焼きソバUFOが大好きだったのでお湯を入れてキッチンタイマーをセットし、ピピピの音を待つ。これを繰り返しタイマーセットも自分で出来るように教えていきました。

●タイマーで待てるようになると時間というものを何となく理解し始めたようでした。
そこで、機関車トーマスの知育ゲームに時計の針のパターンを選ぶゲームがあったので、ゲームに没頭してもらいました。
(トーマスが競争したり、塗り絵になっていたりと,このゲームでいろんなことを憶えたようでした)

●トーマスのゲームではほとんど正解がなかったYOOちゃんでしたが、次の段階として公文式の時計カードを使い、分の単位までの針の形を教えました。
(これも気に入ってくれて自分から進んで「●時●分!」て言いながら遊んでいました)

※余談ですが、公文式の時計カードでは2時45分がないんですよ。半日探し廻った挙句に最初から設定されてないことに気付いたときはホントーにグッタリしました。

上記のようなやり方でYOOちゃんは時計を完璧にマスターしたようでした。
YOOちゃんは小学校1年生になる時には時計が読めたので父は「すごいな~」と感心したものです。

自分の過去を振り返ってみると、こんな丁寧に段階を踏んで教えてもらった経験はなく、私が時計を読めるようになったのは、たしか小学校4年生くらいだったような・・・・・。



スポンサーサイト
時計カード


お決まりのアクションのたびに時計を見させられたYOOちゃんは自分から仕掛けてくるようになりました。
例えば、外に出かけたい時に時計を指差して「ニー!」と言ったりして”お出かけしたいよ~”との意思を伝えてくるようになったのです。

はじめのうちは壁の時計を指差してアピールしていましたが、ある日、目覚し時計の針を自分で動かし自分の都合の良いように時間をでっち上げようとしました。

3時のおやつをおねだりするアピールでしたが、YOOちゃんの不正を察知した母親は「まだでしょ!まだ二時だよ」とたしなめました。

するとYOOちゃんは違う目覚しを持ってきて(針が動かしてある)3時である事をアピールします。

YOO母は壁の掛け時計を見させて「まだ2時だよ、ほら、おっきい針が2だよ」と言いました。
様子を見ていた私はビデオデッキの時計を見せて
「YOOちゃん!みてごらん 2だよ」
ついでにテレビを点けたところ、ちょうどワイドショーの画面に時間が表示されていました。

YOOちゃんは壁の時計とテレビ、ビデオ、自分の手の中にある目覚し時計を見比べて、しばらく考え込んでいる様子でした。
そして何かを悟ったように掛け時計を指差して「ニー!」と言った後、オモチャで遊び始めました。


この時、YOOちゃんは理解したんだと思います。
いくら自分で針を動かしても、どうにもならない時間の刻みというものを。
オモチャで遊びながら3時まで待ち、時間になるや元気良く「サーン!」と言っておやつの時間をアピールしたのです。


YOOちゃんの嬉しそうな、どこか誇らしげな表情を今でも思い出します。


この日を境にYOOちゃんの時計コレクションは終わりました。
お気に入りの目覚し時計だけキープして他の時計には目もくれなくなりました。

それから、YOOちゃんは自ら時計の理解を深める為の実践行動を重ねていきました。



次回、実践編


YOOちゃんが時計を読めるようになったのは保育園の頃でした。保育園のお友達の中でも早い方だったと思います。
ただ、予定の変更などで時計を読めることが災いして先生を困らせる場面も多かったようです。

母子通園の施設で数字の替え歌(♪すうじの1はな~に?♪ってヤツ)を習ってきたYOOちゃんは家の壁に掛かっている時計を指差して「イチ! ニ! サン!」と叫んで喜んでました。

それを見たYOO母は何か行動する度に時計を見させて数字を確認させるようにしました。

例えば
母  :「YOOちゃん、お買い物行くよ ほら 2だよ 2」
YOO:「ニー !」

とか
母  :「お風呂入ろうね、ほら 8 ハーチッ!」

という具合です。
”待てない自閉症”に時間の概念を植え付ける為に「何となくでいいから時計の意味を分かって欲しい」との想いからです。

朝起きてから夜寝るまでの間に時間の刻みがあるということを子供なりに理解できれば”先の見通しを持つ”ことに繋がるのではないかと考えました。

それから間もなく、YOOちゃんは時計に興味を持ち始め、”時計マニア”になったのです。(コレクターかな?)
買い物などに出かける度に時計売り場に直行するようになりました。
並んだ時計をずーっと眺めていたり、カラクリ時計を欲しがって座り込んだり・・・、おばあちゃん家のハト時計を分解して壊してしまったり・・・・・・・・。

家の中の時計は全部YOOちゃんのオモチャ箱に入れられてしまい(父や母の腕時計も・・・トホホ)それでも飽き足らずオモチャの時計や目覚まし時計を買ってきたり、親戚の家から収集してきたりして時計を集めては満足げな表情を見せていました。

目覚し時計が無いと、親は不便でしょうがありません。夜寝る時はYOOちゃんが眠るのを待ってオモチャ箱からコッソリ借りて使ってました(朝になると怒ってオモチャ箱に戻されてしまう)。

親の意図とは違った方向で”オモチャ”として興味を持ったようでしたが、「そのうち何か”気付き”があるはずだ」と信じて時計マニアをやめさせる事はしませんでした。

家中の時計を支配したYOOちゃんでしたが、ひとつだけYOOちゃんの支配を逃れた時計がありました。

壁にかけた、ミッキーマウスの絵の付いた掛け時計。

背が届かないから・・・

癇癪起こしても父も母も絶対渡してくれない掛け時計。

そのミッキーマウスの掛け時計が、その後YOOちゃんに”時を刻んでいる事”を教えてくれたのです。



次回に続く


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。