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親の心配をよそに我が家のデブ憎は、超ご機嫌で一泊二日の修学旅行から帰ってきた。
「あー楽しかった」と荷物を放り投げる様は、いっぱしの旅行帰りの上級生だった。

カステラ1本(1斤?)と、お父さんお母さん、弟にキーホルダーをひとつづつ。
先生が促してくれたのか、ちゃんとお土産も買ってきた。

ホテルでウン○ができるのか心配だったが、案の定ずっと我慢して帰ってきたようだ。
それをこそ、クリアしてほしかったが、結局、次の課題として残ってしまった。

胃腸の弱い父にすれば、我慢できることが”スゴイ”とも思えるが、小学校卒業までには克服したい問題ではある。

それにしても、修学旅行に行ってこれたことは、よかった。
毎日様子を見ていても、なかなか気が付かないが、子供は成長していくもの。

この勢いを消さないために、何か次の目標を設定してやらないと・・・・
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月曜の朝。
いつもより1時間早起きして、意気揚々と元気よく家を後にした我が家のバカ息子。

ウキウキして夜も眠れないほど楽しみにしていた修学旅行への出発の朝は、昨日の大雨の余韻が残る、ややよどんだ雲行きの空だった。

思えば、ほんの2ヶ月前、大声で奇声を発し制御不能に陥っていた。
あの絶不調時期が、まるで遠い過去のように思えるほど、落ち着き払ってこの日を迎えることができて、どこか達成感にも似た安堵感を感じながら、「いってきまーす!」と走り去る姿を追った。

とはいえ、やはり心配である。
パニックを起こしたりしないか、誰かを叩いたりしないか、荷物をなくすんじゃないか、お腹壊すんじゃないか・・・・挙げればきりがないほど心配の種はつきない。

仕事も手に付かず、悪い知らせが来ないことを祈りつつ、何かしら手がかりになるような連絡を待つ・・・という複雑な心境。
お昼に食事風景を写したメールが来て、ホッと一息。


そんな、もやもやした気分のまま仕事を追え、帰宅すると


「・・・・・・・・・・」

「・・・」

静かだ。

「風呂、入ろ・・・」


・・・・・・


なんか、いつもより時間の経つのが遅いような・・・

やたらテレビの音がよく聞こえる。

・・・・・


デブが一人いない・・という現実。


さみしい。

我が家の自閉症児も、この春から6年生になった。

寒い冬の間には、まったく参加する意欲を見せなかった部活動のソフトボールも、この新学期から積極的に参加するようになった。
この冬の様子を見る限り、てっきり6年生になっても部活動に参加する気はないのだろうと思っていた。
太り過ぎの体ゆえ、運動がめんどくさくなったに違いないとタカをくくっていたが、突然やる気を見せて親を驚かせた。

他の部員の子は皆、上手になりたい一心で真剣に練習に取り組んでいる。彼らにすればキャッチボールもまともにできない”オチャラケ部員”であるYOOは、内心迷惑な存在だろう。
とくに6年生にとっては、もう最後の年である。残り少ない部活動の期間に悔いを残さぬよう頑張らねばならない。

自閉症児の気まぐれに2年も我慢してくれた彼らが今、勝利に向かってひときわ努力を重ねている状況の中で、オチャラケ部員の親としては、良くしてくれた同級生たちの邪魔にならないように「今年はもう、部活に参加してくれなくて良い」とさえ思っていた。

ところが、なぜか”やる気まんまん”である。
親の心苦しい胸の内を察することもなく、がんばって部活に参加している・・・らしい。


先日の土曜日、今年最初の練習試合が行われた。
数日前に「僕は行きません!」と言っていたので、父も他の用事を入れていたが、前日になっていきなり「練習試合に行きます」と言う。
「やめてくれ」と説得してみたが、「行く」と言って聞かないので用事をキャンセルし、いつものように父が一緒に行くことにした。

試合前の練習時間。
YOOとキャッチボールをしてくれる子がいなかったので、「お父さんとやろうか?」と声を掛けると、無視。
父は”イチイチ説教くさい”ので嫌らしい。先生が声を掛けてくれて、なんとかキャッチボールはできたようだった。

4校合同の練習試合。YOOはもちろんベンチウオーマーだが、あちこちウロウロするでもなく、ちゃんと列に並んで下級生らとともに、まあまあ良い子に応援できていた。

それにしても、4年生から始めて3年目になる6年生の上達ぶりには目を見張るものがある。
「ああ、健常児はこうも容易くなんでも上達していくんだなあ」・・と思わずうなってしまうほど。
試合で我が子が活躍する姿に一喜一憂する、うらやましい親たち・・。

予定されていた3試合の最後の試合の途中で(イニングは忘れた)、バッターボックスにYOOの姿が見えた。
「あいつ間違えてバッターボックスに行っちゃったのか・・・」と思ったものの、どうやら先生が気を遣ってYOOを出してくれたらしかった。(気遣いは無用と先生には常々言っている)

1球目、高めのボール球に大振りして空振り。
ヘラヘラしながら2球目を待つ。
2球目、山なりの遅いボールをジャストミート!強い打球がショート方向へ・・

周囲の驚きの声。「ウオー」という歓声とともに「走れ!走れ!」の叫び声。

ビックリした!!今までファースト線にファールを打ったことはあったが、引っ張って3塁方向へ打つとは・・・
まさにアンビリーバボーな光景だった。
当の本人が一番驚いたようで、満面の笑みを浮かべて「ヤッター!」「ヤッター!」と両手を挙げてぴょんぴょん飛び跳ねながらファーストへ走った。

せっかくのヒット性の当たりも、喜んで飛び跳ねながら走ったもんだからファーストであえなくアウトとなり・・・

結果的にはショートゴロで1塁アウトだったが、ファーストベースを蹴った後、「お父さん、お父さん!僕打ったよ!」と父の元へ駆け寄ってきた姿がまぶしかった。

練習試合のたった1打席。さして珍しくもないプレーだったろうが・・・
父は心底嬉しかった。ただのショートゴロが、こんなにも嬉しいものか。

よくやったぞYOO!お母さんの誕生日に良いプレゼントが出来たね。
練習試合 2009.05.01
我が家の自閉症:YOOは、小学校5年生になり新学期始まったばかりにもかかわらず、落ち着いた様子を見せている。
4年生から始めたソフトボールも、全ての練習に参加できているわけではないにしても、まあなんとか続いている。
練習をサボって帰ってくることもしばしばあり、その度に「部活 やめますか?」と問うてきたが、ついに1年間、本人の口から「やめます!」という言葉が出ることはなかった。

といっても、キャッチボールさえまともに出来ない有様なので当然のことながら試合に出場することはなく、練習のみ参加させてもらっていた。(親としては十分満足♪)

新学期が始まって、初めての練習試合。本人の口から「試合に行きたい」と申し出があった。
ユニフォームが着たいのだという。

父・・「なるほど、ユニフォームか」「それはいいな」

ちょっと嬉しかった。3月に行われた卒業生の壮行試合のとき、他の子はユニフォームを着ていたのにYOOだけが普通のジャージ姿だったから、父としても胸がつまる思いがあったのだ。
先生に相談したところ、快く聞き入れてくださり、晴れてユニフォームが着れる事となった。
(それまで知らなかったが、ユニフォームは全員学校からのレンタルだったのだ)

晴れ姿
試合当日、息子のユニフォーム姿を見て胸が熱くなった。
父が少年の頃、スポーツはレギュラー選手でなければ存在価値はないと思っていた。レギュラーだ、補欠だと執拗にこだわり、とりわけ”補欠”の烙印を押されたときの屈辱と絶望は、その後の態度を悪化させ気持もゆがめていった。

世間ではよく、「補欠でも皆と一緒に戦っているんだ」とか、「補欠だからと言って負い目を感じることはない」などと言ったりもするが、「そんなの嘘だ」「奇麗事だ」「補欠になってクサラナイ者などいるものか」と思っていた。(”補欠”という言葉も良くないと思う)

全てにおいてハンデを背負った子供を持った今、少年の頃の卑屈な態度は間違いだったと気付かされる。あの頃の自分が受けた屈辱の正体は、じつは自分が作り出していたものだった。
ユニフォームを着て、無邪気に喜ぶYOOちゃんの姿は、父の記憶の奥に刻まれた深くよどんだわだかまりを取り払ってくれた。

さて、「練習試合とはいえ、試合に変わりないのだから、しっかり応援しようね」と言い聞かせ父も一緒に会場へと向かった。
イニングは憶えていないが、ノーアウト満塁のチャンス。大事な場面です。
ところが、顧問の先生は、父に気を使ったのかYOOちゃんをバッターボックスへ送り出した。

(えっ? 打たせてくれるのか。ノーアウトだからって他の子に申し訳ない・・・・・)

ニッコニコのYOOちゃん。一球目は空振り、続いて二球目・・・・・ファースト側へファール

「おお!!!当てた。当てたぞ。  すげー!!」

三球目・・・空振り三振。進塁しようとして歩き出したところを先生に止められて帰ってきた。
とんだピンチヒッター(ピンチを招くヒッター)だったが、父は思わず泣きたくなった。

父:「よくやった!!当てたじゃないか。がんばったな、よくがんばった」

あまりに嬉しくて、その場にいなかったYOO母に電話して報告。
健常児の親から見ると、バカな親なんだろうなきっと。


ところで・・・F先生、お気遣いありがとうございました。

最近、YOOちゃんは小学校の体育の授業をずっとサボっている。

大きすぎる体が負担なのはよくわかる・・・が、ダイエットのためにも体育はちゃんと参加してほしい。
父とのキャッチボールでも、たった5分で「あ~つかれた」と言って、すぐ止めてしまう。

どうして体育に参加しないのか、聞いてみた。

すると

「鉄棒はお腹が痛いです」

鉄棒が出っ張ったお腹に食い込んで痛いのだと言う。
なるほど、メタボなYOOちゃんには鉄棒は無理だ。
鉄棒にぶら下がることさえ大変だと思う。

そこで

「鉄棒はしなくて良いから、かけっこはやりなさい」
「4年生はお兄ちゃんなんだから、体育もちゃんとやりなさい」

と言って聞かせたところ、久しぶりに体育に参加したとの連絡あり。
見事に期待にこたえてくれたYOOちゃんでした。


スイミングが再開されたので、申し込みを済ませて
「またスイミング行くぞ」
「がんばろうね」

と言うと・・「僕は~、スイミング行きません」

「え~~~!」「行こうよ。もう申し込んじゃったよ」

「嫌です!スイミング行きません!」

と言い張ったが、嫌がるYOOちゃんを無理やりプールに連れて行った。
プールに入ると、嫌がっていたはずが大喜びで、拍子抜けするほどだった。

張り切って練習もこなし、コーチのお姉さんに誉められてご満悦。

・・・・・・・・

やっぱり自閉症には水だ。

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